桜花抄 佐野藤右衛門著 昭和45年3月25日 誠文堂新光社
ネットで注文しすぐ届いてうれしい。39年前の自分はこの本に出会うはずもない。ゆっくり読みたい。
母が見るので日中にテレビをつける。何か桜の木の前でインタビュウにこたえるお方。頭には日本手ぬぐいを巻き、胸に植藤のマークのトレーナーを着る方は佐野藤右衛門氏。何の番組か。心の時代 「桜を守る 命を伝える」とのタイトル。偶然とはいえ、途中とはいえ気付いてよかった。バックの桜の木には十六桜との掛札が。桜林のリストにはない。実生の桜なのかしら。最後にインタビュアーの「桜と付き合ってよかったと思うことは何ですか?」との問いに「新しい命と付き合っていけること」とこたえられていた。 先代は山を売って「桜図鑑」を編纂されたと。画家に桜を描かせるのだが桜が正確に色など表現できるのは朝8時までと。午後には桜も疲れるからと。そうか朝にね。思いがけなく出会えてよかった。
八王子飯村屋さんの桜もち。浄法寺塗りお弁当箱の内側の底にも桜の花がある。そうだ、氏は山桜のはなびらは薄いので風に乗り流れるように散っていくと。昔の人は桜が散るとはそのように散ると思っていたと。ソメイヨシノのそれはは厚く重いのでそのようには散らないとも。
読みます。