母を介護施設にお願いして10日経った。昨日あった母は、ちょうど昼食が終わり席にいた。「今日は雨降りでないし涼しいのでいいわ」とあいさつしながら隣に座った。持っていった新しい写真を二人で見る。母が好きなのはやはり家族の写真。特に孫の名と近況に目を輝かせた。介護士さんがKOU. の写真を見て「ワンちゃんのお名前は?」と母に聞くと私の名をいった。 それでも私の名を母が言うのを久しぶりに聞いた. 帰りも帰りの私の心配をするのもいつもと同じだった。5年前と違い健康上の不安が第一ではなくなった今、いったい母の幸福はどこにあるのだろう。無力感に心が沈むことさえある。 「 結婚生活がうまくいく様にもがいた私たちは溺れるか泳ぐことしかなかった」 ダイアナ妃が離婚の際いった言葉らしい。 そう、溺れるより、泳いでいくしかない。
駅のそばのコーヒー専門店の一階に新しいお菓子店ができていた。ここら辺の相場より多少お値段は低め。トマトを使ったタルト、豆乳のティラミス、ガトーショコラ、どれも懲りすぎず素材のよい味がした。焼き菓子はどうかしら。夕食後いろいろ思いながらも,淹れてもらったコーヒーを飲みながら少しずつ切り分けて頂いた。
ちょっと気持ちが和らぐのだ。
今朝は気になっていた、6月のコンベンションのお礼状を少しづつ書いた。その時の会話や写真を思い出したり見ながら。でも作品展のようにお名前を記していただいたのではないのでお出しできるのは少しだけ。すみません。ブースにお立ち寄りくださった方々、ありがとうございました。
お昼前後に宅配便が届いた。
大阪の友人から手作りのビン詰とフルートケースが二本、そしてよい桜の香のくず桜のような夏のお菓子。桜の葉の香り、久し振り、いいな。ごちそうさまです。午後にお電話をいただき沢山話してしまった。フルートの話、お花の展覧会のこと、その瓶詰、木イチゴ摘みの話、杏の樹の話、今の生活のこと、などなど。いっったい最後にお会いしたのは7年ほど前のことなのにそんな気がしない。
ケースの絵ができたら、秋にでも受け取りにこちらに来たいと…じゃゆっくりよく考えて描きますね。お会いできたらいいですね。楽しみにね。