昨夜は久しぶりに一人で夜更かししてしまった。思いがけずにブーニンの美しいショパンピアノ協奏曲第一番の一部を聞いた。どのくらい前なのか、黒髪と髭の21歳のブーニンが感じのよい中年になっていた。やはりショパンなのだろう。
何かと大変なトヨタがスポンサーの番組、和歌山県の人口60人ほどの山に、若い3人の服のお直しや作り替えをするデザイナーが何日間か出向いていく。公民館を借り、お年寄りたちの思い出の服を手早く鮮やかになおし、作り替えていった。
その服や小物を受け取るお年寄りたちの感謝の言葉が優しくやはり美しかった。手術後、やせてしまい何本ものズボンを小さくしてもらった75歳のおじいさんは、早速試着し「これで、一生ズボンに困らないよ。ありがとう。」と。
結婚式に締めた思い出の帯をリュックサックに作り替えてもらったおばあさんは、「これは家に置いてあっても宝物だわ」と。ひもを染め直すのにナンテンの実をたくさんくださったおばあさんは、何気なく、「自分たち夫婦は結婚式が挙げられなかったのよ。今だったら恥ずかしいことではないけれど、その頃はね・・・。もう昔のことだけれどね」と。デザイナーの一人はナンテンのお礼にと、チュールでベールとナンテンのブーケを作り届けた。もし嫌がられたらどうしようと迷いながら。
照れるおじいさんとうれしそうにベールをつけほほ笑むおばあさんの笑顔が美しかった。
どの方も言葉少ないのに強く気持ちのこもったありがとうだった。感謝を受ける若い方もうれしそうだった。
雨は上がったものの寒く日は差しそうにない、ペインテイングの下準備をすることに。
くるみのステインの粉を1、お湯を1をビンの中で混ぜてとかしたものを、ジョーソニアクリアーグレイジングメ
ディウムに混ぜバスケットの表面にスポンジで伸ばし塗った。
「The Basics of Folk Art 」 Jerry&Jo Sonja Jansen 1981年
この中の鶏の絵。イースターも近いので。ベースはバスケットはステインで、平たいお鍋のようなティンは赤色
で塗り,鶏と花の色を違えて描いてみようかしら。
1.図案のおもなものを塗っていく。昔は丸筆を使った。
2.デザインのおもな装飾を丸筆やライナーを使いストローク、ドッツ、格子模様などで装飾していく。
3.さらに細かく、ストロークなどを加え空間を埋め、色のバランスをとり装飾していく。
ほとんどのフォークアートはだいたいこのような描き方、なのですね。
初心に戻り丁寧にゆっくり描いてみます。
取っ手を止めている金具はステインに染まらないので、思いついてくるみの殻、反割のくるカラを貼ってみました。姫クルミの反割の小さなほうがかわいいかな。
クリスマスローズが花盛り。